カジノ施設で火災 19人死亡、数十人が行方不明 カンボジア
カンボジア・プノンペン(CNN) タイと国境を接するカンボジア西部の町ポイペトのカジノ施設で28日に火災が発生し、少なくとも19人が死亡、数十人が行方不明になっている。地元当局が明らかにした。
現場はポイペトにあるグランド・ダイヤモンド・シティー・ホテル・アンド・カジノで、この火災でさらに70人が負傷した。バンテイメンチェイ州のソコム報道官によると、現在、救助隊が建物内に閉じ込められた犠牲者の捜索を行っており、死亡者は今後さらに増える見込みだという。
カンボジア当局からの緊急通報を受けたタイの救助隊員らによると、一部の犠牲者は必死に逃げようとして、燃えている建物から飛び降りて死亡したという。
ソコム氏によると、同ホテルでは客室とエレベーターに電気システムを使用していたため、火災による停電で多くの人が部屋に閉じ込められ、逃げられなかったという。
火災によって損傷した建物/Lillian Suwanrumpha/AFP/Getty Images
また当局によると、約700人のタイ市民が救助され、タイの病院に搬送されたという。
火災現場のホテルがあるポイペトは、カンボジアのシェムリアップとタイの首都バンコクを結ぶ交通ハブで、複数のカジノがあることで知られる。市内にはカジノ業界で働く多くのタイ人が住んでいる。タイではほぼ全てのギャンブルが違法なため、多くのタイ人が合法的にギャンブルをするために国境を越えてポイペトにやってくる。