中国の新空母「福建」、間もなく初の航行試験実施か 副艦長

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6月に進水式を行った中国海軍の新空母「福建」。今年初の航行試験に臨むという/Li Gang/Xinhua/Getty Images

6月に進水式を行った中国海軍の新空母「福建」。今年初の航行試験に臨むという/Li Gang/Xinhua/Getty Images

韓国・ソウル(CNN) 中国海軍の巨大な新空母「福建」が今年、初めての航行試験を行う見通しであることがわかった。同艦の副艦長が国営メディアとのインタビューで明らかにした。

3日付の国営英字紙チャイナ・デイリーが報じたインタビューの内容によれば、福建の銭樹民副艦長は同艦が最初の航海を実施する具体的な日付には言及せず、「複数の試験が中国人民解放軍100周年の目標実現に寄与するだろう」とのみ述べた。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は昨年10月、人民解放軍の創設100周年を迎える2027年までに同軍の近代化を完了するという目標を掲げていた。

福建は中国がこれまで建造した軍艦の中で最大級。同艦を作戦に編入できるかどうかは中国海軍の方針にとって重要な要素となる。昨年6月17日に進水式を行い、現在は上海にある造船所で建造の最終段階に入っている。

ハワイを拠点とするアナリストで米海軍の退役大佐であるカール・シュスター氏は福建について、今春にも最初の航行試験を行うと予想。搭載された技術やシステムに基づき、3月かその前後を具体的な時期とした。期間は3~7日だという。

これを皮切りに約1年半に及ぶ一連の試験が行われ、24年10月までに福建は作戦行動可能な状態になるとシュスター氏は指摘した。

これまでの2隻の空母「遼寧」と「山東」が甲板に傾斜を付けるスキージャンプ方式で艦載機を飛ばすのに対し、福建はより進歩したカタパルト方式を採用。シュスター氏によれば、新たな電磁カタパルトシステムを使った作戦行動に福建の艦載機を組み込むことが試験の最後の重要ポイントになる。24年夏にそうした試験が行われる見通しだという。

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