台湾、中国に新型コロナ対策支援の意向示す
(CNN) 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は1日、厳格な「ゼロコロナ」政策を緩和した後、感染が急拡大している中国に対し、支援を提供する用意があることを明らかにした。
蔡総統は新年の演説で「より多くの人々が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を乗り越え、健康かつ平穏な新年を迎えられるよう、(中国に)必要な支援を行う用意がある」と述べたが、支援の具体的な内容は明らかにしなかった。
また蔡総統は、中国政府に台湾海峡の平和と安定を維持するよう呼びかけ、それが地域全体の共通の責任であり希望だと述べた。
中国では「ゼロコロナ」政策の解除後、一部の薬局で風邪薬や解熱剤が売り切れたり、病院がかつてない規模の感染拡大への対応に追われるなどの影響が出ている。
また中国は先週、入国者に課してきた隔離義務の解除と中国人の海外旅行の再開を1月8日から実施すると発表した。
これを受け、米国、日本、韓国などは中国から入国する旅行客の新型コロナ検査を義務化する動きを見せた。一方、フランスや英国などは、パンデミック前に国際観光の主役であった中国人旅行者を歓迎する意向を示している。