ジョコビッチ選手が豪州入国、全豪オープン前哨戦に出場へ
(CNN) 男子テニスの世界ランキング元1位、ジョコビッチ選手(セルビア)が新型コロナウイルスのワクチン未接種を発端にオーストラリアからの国内退去処分を受けてから、約1年ぶりに同国に入国したことが分かった。オーストラリアテニス協会(TA)の報道担当者が明らかにした。
今季初戦として、全豪オープンの前哨戦「アデレード国際1」に出場する。来月開催の全豪オープンにもエントリーしている。
ジョコビッチ選手は今年1月の全豪オープンを前に、ワクチン接種要件を満たさずに入国したとして、ビザ(査証)を取り消された。かねてワクチン反対の立場を公言していたことが公衆衛生上のリスクとみなされて国外追放処分を受け、3年間にわたる入国禁止を言い渡されていた。
ジョコビッチ選手は豪州連邦裁判所の判決を受けセルビアに帰国していた=1月/Christopher Pike/Reuters
オーストラリア当局は先月、この処分を解除すると発表していた。
TAのタイリー最高経営責任者(CEO)は26日、同選手の入国を歓迎すると表明。国民の受け止め方については、「ファンたちが私たちの期待するような反応を示してくれることを確信している」と述べた。
ジョコビッチ選手は今年、ワクチン接種の規定をめぐって一部の大会を欠場したが、ウィンブルドン選手権では4大大会通算21度目の優勝を果たした。