米、中国からの入国者に陰性証明義務付け 来月5日から
(CNN) 米当局は来月5日以降、中国からの入国者に新型コロナウイルスの陰性証明を義務付ける方針を明らかにした。
出発前2日以内にPCR検査または抗原検査を受け、米国行きの便に搭乗する前に陰性証明を提示するよう求める。
対象には中国から直行する乗客のほか、ソウルやトロント、バンクーバーなど第三国の空港を経由する乗客も含まれる。
出発の10日より前に陽性判定を受けた乗客は、陰性証明の代わりに治癒証明を提示することもできる。
中国では厳格な「ゼロコロナ」政策が解除された後、感染者が急増しているが、米当局者らは中国側からの情報提供が不十分だとして懸念を示してきた。連邦保健当局者は「感染者が入国するリスクを完全に排除することはできないが、その人数を抑え、新たな変異株を早期に警戒することが可能になる」と説明した。
開始の日付は、航空会社が十分な準備時間を確保できるよう来月5日と定めた。いつまで続けるかの見通しは示さず、状況を見守りつつ調整する構えだ。
さらに、米疾病対策センター(CDC)が変異株の発生動向を追跡するため、旅行者を対象に実施しているゲノム監視の実施空港にシアトルとロサンゼルスを加えて、計7カ所とする。対象のフライトは少なくとも30カ国からの週500便前後で、この中には中国やその周辺地域からの約290便が含まれる。
中国に対する水際対策では、日本も30日以降、入国者に到着時の検査を義務付ける。インドは中国、日本、韓国、香港、タイからの渡航者に陰性証明の提示を義務付けると発表した。