リゾート地のホテル付近で4人の遺体発見 メキシコ・カンクン
(CNN) メキシコ東部カリブ海沿岸のリゾート地、キンタナロー州カンクンで3日に銃撃があり、4人の遺体が見つかった。
州検察によると、4人の死にかかわった疑いで2人が逮捕された。
地元治安当局の責任者によれば、死亡した4人は全員メキシコ人だった。容疑者らは麻薬の密売を手がけていた。現地の防犯カメラがとらえた映像と地元当局の協力により、逮捕にこぎ着けたという。
検察は同日、まず3人の遺体が見つかったことを確認。捜査開始後に4人目の遺体を発見した。
現場近くのスポーツジムにいたという観光客の男性は、午前10時ごろに銃声が聞こえ、スタッフの指示で全員が事務所に隠れたと話した。
カンクンの治安は近年、悪化の一途をたどっている。政府は2021年、組織犯罪がらみの暴力が増えていることを受け、カンクンとその周辺に国家警備隊を常駐させると発表した。
21年末にはカンクンや同じキンタナロー州のプエルトモレロスの観光地で銃撃事件があり、22年初めには同州プラヤデルカルメンのホテルで2人が撃たれて死亡した。
当局は同州を訪れる旅行者らに向け、暴力や犯罪行為は観光地を含めどこでも起こり得るとして、十分な注意を呼び掛けている。