招集令状の電子化、下院が法案を可決 ロシア
(CNN) ロシア下院は11日、招集令状について、従来の手紙に加えて電子化による配送を認める修正案を可決した。
法案は今後、上院での承認が必要となる。上院での協議は12日に行われる予定。最終的にプーチン大統領が署名して施行される。
クレムリン(ロシア大統領府)は11日、今回の修正案について、動員に関連するものではないと述べ、ロシアで新たに徴集が行われるとの臆測を否定した。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は定例の記者会見で、今回の法案が可決されれば大規模な国外脱出が新たに起きることにつながるとの懸念を抱いているかとの質問に対し、「全くない」と否定。今回の法案は動員ではなく軍の登録に関係したものだと述べた。
ペスコフ氏は、2回目の動員についてさらに質問されると、「2回目の動員はない」と答えた。
法案について下院が発表した文書によれば、電子化された招集令状は紙による招集令状と同等の扱いとなる。現在は、招集令状は、地元の入隊施設の当局者や雇用主が手渡ししなければならない。
招集令状の書類や電子メールを見ていなくても、受け取った時点で通知が行われたとみなされる。兵役の義務がある場合、海外への渡航が禁止される。
ロシアが昨年9月に部分的動員を行った際には、多くの民間人がロシアから脱出していた。