プーチン氏、「現段階では交渉に真剣ではない」 FBI長官
(CNN) 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は11日、CIAがロシアのプーチン大統領について、ウクライナでの戦争に関して現時点では交渉を真剣には考えていないとみていると明らかにした。バーンズ長官はまた、ウクライナで行われている戦闘を終結させるために外交上の見通しを形成する可能性が最も高いのは戦場でのウクライナ側の前進だとの見方を示した。
バーンズ長官はライス大学で発言した。米軍の機密文書が流出して以降、初めての公の場での発言となった。
バーンズ長官は、ウクライナが計画している攻勢の重要性を強調し、今後数カ月が重要だと語った。
バーンズ長官はプーチン氏について、引き下がらずにさらに戦力を投入したと述べ、ウクライナや西側諸国を粉砕できると信じているとの見方を示した。
バーンズ長官は特に、ウクライナがドンバス地方を防衛し続けていることに言及した。流出した文書によれば、戦況は膠着(こうちゃく)状態に陥る可能性が高い。
バーンズ長官は「本当の国は反撃する」と語り、ウクライナやウクライナの大統領がまさにそれを実行していると指摘。プーチン氏は戦争前のウクライナに対する思い込みで大きな失敗を犯したと述べた。
バーンズ長官は機密情報の共有を含む米国のウクライナ支援の継続の重要性を強調した。
バーンズ長官は、ウクライナでの戦争が続く中、ロシアがさらに核兵器による威嚇を行うだろうとの見通しを示した。しかし、CIAは、核兵器使用の準備を示す証拠は目撃していないという。
バーンズ長官は、機密文書の流出が米国にとって喫緊の課題だと述べた。バーンズ長官は、司法省が文書流出を調査していると指摘したが、把握している内容についてはそれ以上詳細を明らかにしなかった。