ペルー治安部隊がデモ参加者や通行人を「処刑」、若者や子ども犠牲に アムネスティ報告

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アムネスティ・インターナショナルの代表者との記者会見に出席した遺族=2月16日、ペルー・リマ/Cris Bouroncle/AFP/Getty Images

アムネスティ・インターナショナルの代表者との記者会見に出席した遺族=2月16日、ペルー・リマ/Cris Bouroncle/AFP/Getty Images

(CNN) 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、南米ペルーで2022年12月に始まった大規模デモについて、治安部隊によるデモ参加者の「処刑」や不当な殺傷力の行使が横行していたとする報告書をまとめた。

アムネスティはペルーのアヤクーチョ、アプリマク、プーノの3県で22年12月7日~23年2月9日にかけて死亡した25人について調査した。このデモでは民間人計49人が命を落とした。

犠牲者の多くは21歳未満で、調査の対象とした死者のうち6人は子どもだった。

抗議活動を行うデモ参加者=1月24日、ペルー・プーノ市/Juan Carlos Cisneros/AFP/Getty Images
抗議活動を行うデモ参加者=1月24日、ペルー・プーノ市/Juan Carlos Cisneros/AFP/Getty Images

ペルーで数週間にわたって続いた抗議デモは、昨年12月、ペドロ・カスティジョ前大統領の罷免(ひめん)が発端となり、生活状況や格差に対する根深い不満にあおられて全土に広がった。

南部の農村や先住民地域では特に激しい抗議運動が巻き起こった。先住民らはペルーのエリート層がカスティジョ氏を罷免することで、自分たちを再び排除しようとしているとみなした。

アムネスティによると、ペルー軍や国家警察は、法執行業務での使用が禁止されているペレットや銃弾といった殺傷兵器を不当に使用したとされる。

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