アシカ数千頭が大量死、鳥インフルエンザ猛威のペルー

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ペルーでは少なくとも3487頭のアシカが、鳥インフルエンザのために死んでいるのが見つかった/Sebastian Castaneda/Reuters

ペルーでは少なくとも3487頭のアシカが、鳥インフルエンザのために死んでいるのが見つかった/Sebastian Castaneda/Reuters

(CNN) 鳥インフルエンザの感染が拡大している南米ペルーで、アシカ数千頭が死んでいるのが見つかった。ペルー国立自然保護区管理事務局(SERNANP)が明らかにした。

ペルーでは複数の種の間で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)の感染が広がっている。鳥類の感染は2022年11月下旬、沿岸部で確認され、これまでに少なくとも6万3000羽が死んだ。ほかの種が死ぬケースも増えている。

同事務局によると、アシカは少なくとも3487頭が、鳥インフルエンザのために死んでいるのが見つかった。これはペルーに生息するアシカの3%以上に当たる。鳥インフルエンザに関連してオットセイ5頭が死んだという記録もある。

専門家は鳥インフルエンザの流行について「昨年ペリカンで始まり、今は海洋生物にまで及んでいる」とロイター通信に語った。

当局は市民に対し、野生生物は生きていても死んでいても接触しないよう呼びかけている。

鳥インフルエンザは米国でも鳥類の感染が記録的なペースで拡大し、哺乳類の感染も確認されている。

22年後半以来、鳥インフルエンザのウイルスはアヒル、カモメ、ガチョウ、タカ、フクロウなど100種以上の野鳥から検出されたほか、クマ、キツネ、ボブキャット、アライグマ、イルカなどの哺乳類でも確認された。

人の症例も数例報告されており、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は先月、人にとってのリスクは依然として低いとしながらも、「そのままの状態が続くとは限らない」と述べていた。

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