ワグネルの次の役割、ロシア領の防衛になる可能性 トップが示唆
(CNN) ロシア民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は2日までに、配下の戦闘員の次の役割はロシア領の防衛になる可能性があると示唆した。
ロシアの軍事記者らに述べた。プリゴジン氏は、ウクライナ東部バフムートで何カ月も戦った後、ワグネルはまず「少なくとも1カ月の回復期間」が必要だと説明。そのあとに「次の闘いが待っている。今度の場所はロシア領になる可能性が高い」と付け加えた。
プリゴジン氏の発言は、ウクライナと国境を接するロシアのベルゴロド州で攻撃が相次ぐ中で出た。ベルゴロド州を巡っては、現指導部に反対するロシア人義勇兵がロシア領に侵入したと再度主張。一方、クレムリン(ロシア大統領府)は義勇兵を撃退したと述べ、国境侵犯は起きなかったとしている。
ワグネルの戦闘員は6月5日までにバフムートを離れ、ロシア正規軍と交代する見通し。プリゴジン氏によれば、ワグネルの部隊は差し当たりドネツク州やルハンスク州の前線から離れた後方拠点に移動する予定だという。