移民船が転覆、数十人死亡か 4歳児含む2人の遺体を収容 スペイン
マドリード(CNN) スペインのカナリア諸島沖で21日、難民や移民を乗せた船が転覆し、数十人が死亡したとみられている。スペイン当局や支援団体が明らかにした。
現場からは幼い少年を含む2人の遺体が収容された。乗船者の正確な数は分かっていない。
支援団体「ウォーキング・ボーダーズ」の創設者がCNNに語ったところによると、乗船者の親族から20日、船のエンジンが停止して漂流しているとの連絡が入り、スペイン当局に救助を要請した。
スペイン海難救助隊は21日、モロッコを出航して沈没した船の中から2人の遺体を収容したことを明らかにした。24人はモロッコの巡視船に救助されたとしている。
遺体で見つかったうちの1人は4歳の男の子で、遺体はスペインに運ばれた。支援団体は乗船者の親族や救助された乗船者の話から、ほかに37人が死亡したとみている。
スペイン内務省によると、カナリア諸島には今年初めから6月15日までに計5914人がボートで到着している。前年同期と比べると31%減少した。
支援団体によれば、船でカナリア諸島を目指す移民はここ数週間で目に見えて増えているという。
スペインの海難救助隊は22日にも、モロッコ西海岸沖のカナリア諸島付近でボート4隻から227人を救助した。