ロシアの凍結資産、ウクライナ復興に活用検討へ EU

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欧州委のフォンデアライエン委員長ら=6月30日、ブリュッセル/Geert Vanden Wijngaert/AP

欧州委のフォンデアライエン委員長ら=6月30日、ブリュッセル/Geert Vanden Wijngaert/AP

(CNN) 欧州連合(EU)は2日までに、ロシアの侵略が続くウクライナの復興資金の支援策として、EU内で凍結したロシア中央銀行の資産から生じる利子などの活用方法をまとめるよう欧州委員会に求めた。

EUの行政執行機関である欧州委のフォンデアライエン委員長が、ブリュッセルで開かれたEU首脳会議後の記者会見で述べた。

委員長は「我々はウクライナで、ロシアによる大規模な破壊行為を目にしている。加害者には責任を取ってもらう」とし、「ロシアがウクライナのインフラ基盤の再建などに関与しないということはあり得ない」と主張した。

EU加盟国内で押収などされたロシア中央銀行の資金については欧州委の報道官が先月、2000億ユーロ余と報告。世界銀行は、国内の戦闘で被った損害の修復などに必要な資金は少なくとも4110億米ドルと推定している。

ロシアが昨年2月、ウクライナ侵攻を始めて以降、EUとG7(主要7カ国)諸国はロシアに対し前例のない規模の制裁を発動。同国が保有していた外貨準備高、金額にして約3000億ユーロの凍結などに動いていた。

このうちの約2000億ユーロがEU内に保管され、その大半がベルギーに拠点があり国際証券決済機関では世界最大手の一つとされる「ユーロクリア」にある。

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