ウクライナ正教会の聖職者に禁錮5年、ロシアによる侵攻への支持公言で
(CNN) ウクライナの検事総長事務所は7日、ウクライナ正教会の聖職者がロシアによる同国侵攻を公の発言で何度も支持したとして、禁錮5年の刑を言い渡されたと発表した。
発表によると、この聖職者は南部トゥリチン教区のトップ。国土の一体性を侵害し、憲法秩序の暴力的な改変を目的とする行動を取った罪などで有罪となった。
聖職者のコンピューターからは、親ロシア的プロパガンダを含む配布用資料が押収された。
ウクライナ正教会はもともとロシア正教会の傘下にあったが、その後親ロ派と独立派に分裂。ロシア正教会を率いるキリル総主教がウクライナ侵攻を公然と支持したことから、それまで傘下にとどまっていた親ロ派も、昨年5月に関係断絶を発表した。ただウクライナでは、一部の聖職者がロシア寄りの立場を維持しているとの懸念が指摘されてきた。
ウクライナ議会では先月、クリスマスの祝日を、ロシア正教会と同じ従来の1月7日から12月25日に変更する法案が可決された。