プリゴジン氏搭乗機墜落、プーチン氏の関与は「想像できず」 ベラルーシ大統領
(CNN) ベラルーシのルカシェンコ大統領は26日までに、ロシア民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗機の墜落で死亡したとみられる事案に触れ、プーチン大統領が関与したとは「想像できない」と述べた。
ルカシェンコ氏は国営ベルタ通信などの記者に対し、「誰がやったのかは分からない」と発言。そのうえで「ただ、プーチン氏のことは知っている。彼は慎重で非常に冷静な人物で、決断が遅い場合すらある。従って、プーチン氏がやったとか、プーチン氏に責任があるとは思えない。あまりに雑で、プロの仕事ではない」との見方を示した。
ルカシェンコ氏はプリゴジン氏が6月にロシア政府に対する武装反乱を扇動した際、プリゴジン氏との間で緊張緩和交渉を行ったなどと主張していた。ルカシェンコ氏の説明を裏付ける発言はプーチン氏からもプリゴジン氏からも出ていないが、ロシア政府は危機に際してルカシェンコ氏の協力があったことを認めている。
ルカシェンコ氏の発言に先立ち、ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、ロシア政府が関与したとの主張は「全くのうそだ」と述べた。
米当局者はCNNの取材に対し、原因について結論を出すのは時期尚早だと注意を促しつつも、機内の爆発装置で墜落が起きた可能性を含め、複数の可能性を検証中だと明らかにしている。