プリゴジン氏は自分の「死刑執行令状」に署名も同然 ウクライナ高官
(CNN) ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗した航空機が23日に墜落したとの情報を受け、プリゴジン氏の「見せしめの排除」はプーチン大統領が「自身の凶悪な恐怖のために誰一人許さない」姿勢を示すものとの見解を示した。
ポドリャク氏はSNSに、プリゴジン氏に関して「戦争の霧が晴れるのを待つ価値はあった」が、一方でプーチン氏が誰も許さない状況は明白だと主張。今年6月にプーチン氏を「無力化した」人物はまさにその対象になると述べた。
「プリゴジンが(隣国ベラルーシの大統領の)ルカシェンコの奇妙な『保証』と、プーチンの同様にばかげた『約束』を信じ込んだ時、プリゴジンは自分の特別死刑執行令状に署名したのも同然ということは明白だ」とも語った。ワグネルが短期間の反乱を終えたのは、この取引があったためだった。
ポドリャク氏はさらに、クーデターの試みから2カ月後にプリゴジン氏が排除されたことは、来年の選挙を前にプーチン氏がロシアのエリート層に向けて「用心しろ! 不忠は死に値する」という警告を送ったことになると言及。
「これはロシア軍にも向けた警告となる。『特別軍事作戦』にヒーローは存在しない。ウクライナの法廷でなければ、連邦保安局(FSB)の銃弾が向くという警告だ」とも語った。
ロシア大統領府は今回の墜落に関してコメントしていない。