クラスター爆弾による死傷者、ウクライナで昨年890人

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ウクライナでは昨年、クラスター爆弾による死傷者が890人に上った
/Sergey Bobok/AFP/Getty Images

ウクライナでは昨年、クラスター爆弾による死傷者が890人に上った /Sergey Bobok/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナで2022年にクラスター爆弾によって死傷した人の数が890人にのぼることがわかった。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が5日に公開したデータで明らかになった。破壊力の高いクラスター爆弾に対する国際的な禁止条約にすべての国が参加するよう求める声が強まっている。

HRWによれば、22年は少なくとも987人が世界全体でクラスター爆弾により死傷した。そのうちの95%は民間人で、シリアでの死傷者数は84人だった。

死傷者数は10年に報告を開始して以降で最多だった。

今回の発表の数週間前には、ウクライナのロシアに対する反転攻勢の一環として米国が供与したクラスター爆弾の配備をウクライナが開始したと米当局者が明らかにしていた。

クラスター爆弾は「子爆弾」を広範囲にばらまくが、衝撃によって爆発しなかった場合、地雷と同じように遭遇した人に長期的な危険性をもたらす可能性がある。

「クラスター弾に関する条約」には120カ国以上が参加し、その中には英国をはじめ、フランス、ドイツ、そのほかの米国の主要な同盟国も含まれる。しかし、米国やウクライナ、ロシアはこの条約には参加していない。

HRWは、今回発表した数字が、すべての国々がクラスター爆弾の国際的な禁止条約に参加する喫緊の必要性を浮き彫りにしていると指摘した。

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