ロシア任命の当局者が爆発で負傷、暗殺未遂か ルハンスク州
(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州の占領地域にある民家で爆発が起き、ロシアが任命した当局者、ユーリ・アファナシェフスキー氏が負傷した。
ウクライナ、ロシア双方の情報筋が暗殺未遂と形容しているが、同氏の容体に関する情報は錯綜(さくそう)している。
ロシア国営タス通信によると、アファナシェフスキー氏自身の「けがは深刻ではない」ものの、息子が病院に搬送されたという。
自称「ルガンスク人民共和国」(LPR)の複数の当局者は5日、タス通信の取材に「病院にいるのは彼ではなく、息子の方だ。だが、今回のテロ攻撃はアファナシェフスキー氏を狙ったものだった可能性が高い」と指摘した。
一方、ウクライナの複数の当局者からは、アファナシェフスキー氏がより深刻な容体である可能性が高いとの見方が出ている。
ルハンスク州軍政トップを務めるウクライナ側の当局者はSNSテレグラムで、「『国家関税委員会』を率いていたユーリ・アファナシェフスキー氏の自宅がLPRで爆破された」と明らかにした。
さらに、暗殺未遂の背後にロシアがいると証拠を示さずに非難。「またしても協力者がロシアの期待に沿わなかった」との見方を示した。
CNNはこの当局者の主張を独自に確認できていない。
昨年違法に併合されたルハンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャの4州では、ロシアの後押しを受ける当局が地方選挙の実施を進めている。ロシア軍は昨年も、国際法上違法な同様の選挙を実施した。