サイに襲われ動物園の飼育員1人死亡、1人重傷 オーストリア

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動物園に駆けつけた救急車=12日、オーストリアのザルツブルク・ヘルブルン動物園/Markus Tschepp/AP

動物園に駆けつけた救急車=12日、オーストリアのザルツブルク・ヘルブルン動物園/Markus Tschepp/AP

(CNN) オーストリア・ザルツブルクの動物園で飼育員2人がサイに襲われ1人が死亡、もう1人が重傷を負った。地元警察が12日に明らかにした。

襲われた33歳の女性飼育員は当時、サイの囲いの中で早朝の仕事に従事していた。警察が報道向けの発表で伝えた。女性は経験豊富な飼育員だった。警察によれば、同飼育員は襲われた現場で死亡した。

もう1人の34歳の男性飼育員も、サイを追い払おうとして襲われたという。重傷を負ってザルツブルク大学病院に搬送され、緊急手術を受けた。

動物園の広報担当者は12日、CNNの取材に答え、強い衝撃を受けていると表明。現時点でサイが襲い掛かった経緯は把握していないとした。その上で、早朝にはサイたちに虫よけの措置を施すのが日常業務になっていると述べた。

動物園のウェブサイトによると、同園はシロサイを含む150種1500匹の動物を飼育している。シロサイは現在メスとオスが2頭ずつ、専用の設備の中で暮らしている。

世界自然保護基金(WWF)によれば、シロサイは地上の哺乳類で2番目に体が大きく、体重は約1400~3600キロに達する。現在の個体数は1万6000頭に満たず、絶滅が危惧されている。

当該の動物園は今回の事故を理由に12、13両日閉鎖すると、ウェブサイトで伝えた。

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