ウクライナ軍、南部ベルボベ村で「突破口開いた」 前線指揮官
ただ、タルナフスキー氏はCNNに対し、大きな突破口が開けるのはトクマクを掌握した場合だろうとの見方を示した。トクマクはロシアの戦略要衝で、南部におけるウクライナの戦闘で最初の主要目標となっている。
CNNは今週、ウクライナ軍はまだトクマクから約20キロ離れた位置にとどまっており、幾重にも張り巡らされたロシアの防衛線を突破できず苦戦していると報じていた。
突破口が開けるのは「トクマクの後になるだろう」とタルナフスキー氏は説明。「現在のロシア軍はトクマクの防衛線の深さに頼っている状況だ」と指摘した。
ロシア航空宇宙軍のスロビキン前司令官の命令で構築された防衛線「スロビキン・ライン」よりも、十字路や樹木の列、樹列の間に敷設された地雷原の方が厄介だとも明らかにした。
「小規模で有害な敵の防衛グループの組み合わせが、細かく巧みに配置されている」と指摘。ただ、ウクライナの急襲部隊と向かい合えば「彼らは徐々に後退せざる得ない」状況だとも説明した。
タルナフスキー氏は最終結果については自信を示しつつも、反攻を成功させるには少なくともトクマクに到達する必要があると認め、「トクマクは最低限の目標に過ぎない」「全体の目標は国境に到達することだ」としている。