ウクライナ大統領夫妻の物件など売却へ、クリミアの親ロシア派当局
(CNN) ロシアが据えた「クリミア共和国国家議会議長」を名乗るウラジーミル・コンスタンチノフ氏は23日までに、ウクライナ国民がクリミア半島内に所有する多数の資産を売却する計画を示し、ウクライナのゼレンスキー大統領夫妻が持つアパートもこれに含まれると発表した。
同氏はSNS上で、売り払うのは「国有化された100物件」とし、住宅地、療養所、リゾート施設や小売りや商業施設などと説明した。
これらの物件の売却で8億ルーブル(約12億円)以上の収益が見込めると述べた。特別に設置する委員会は、「ウクライナの新興財閥(オリガルヒ)が半島内に所有する資産を割り出す努力を続行する」とも主張した。
ロシアは2014年、ウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合。ただ、国際的な認知はほとんど得ていない。
ウクライナ軍はここ数週間、半島への反攻を強めてミサイルやドローン(無人機)などの攻撃を仕掛け、ロシア軍に戦略的な打撃を加えることを狙っている。