南米に「春の猛暑」、各地で40度超えの記録も
(CNN) 暦の上で春を迎えたばかりの南米が、真夏のような暑さに見舞われている。ペルーなど数カ国で9月の気温の最高記録を更新し、今後さらに年間を通じた高温記録も突破する可能性がある。
熱波の主な原因は、熱い空気が高気圧の下に閉じ込められる「ヒートドーム」。さらにペルー沖などの海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象や、地球温暖化の傾向も影響している。
ペルー東部のプエルトエスペランサでは気温が40度を超え、国内観測史上最高の41.1度に迫った。
25日の気温は、パラグアイ西部フィラデルフィアで44.4度、ボリビア北東部トリニダで39.5度、アルゼンチン北部ラスロミタスで43.6度と、いずれも9月としては過去最高を記録した。
ブラジルでは同日、11の州で気温が40度を超えた。最大都市サンパウロでは36.5度と、9月の最高記録を更新。同市は今年、60年ぶりの暖冬となっていた。
高温で火災の危険性も増大し、北東部バイーア州では先週、山火事が発生した。