ブラジルの「湖に浮かぶ村」、大規模干ばつで孤立状態に
州当局の報道担当者によると、今後2~3カ月は少雨傾向が続くことが予想される。状況はさらに悪化し、数週間のうちに50自治体の住民約50万人に影響が広がる見通しだ。
アマゾナス州のリマ知事は先月末に非常事態宣言を出し、干ばつで大きな被害を受けた住民らに食料を配布するなどの支援策を発表した。
州内を流れる川の生物も打撃を受けている。マナウス西郊のテフェ湖では今月初め、100頭以上のイルカが岸に打ち上げられて死んだ。水温が異常に上昇したためとも考えられる。テフェ湖の水温は一時、39度を超えた。
干ばつが悪化している背景にはエルニーニョ現象や、地球温暖化の流れがあるとされる。
ブラジルの8~9月は春先にあたるが、今年の気温は40度を超えた。こうした異常高温の頻度は、人間活動に起因する気候変動で少なくとも100倍になったとの研究結果も報告されている。