170万人が住む場所追われる、病気蔓延の危険も ガザ地区
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区では、先月7日に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃以降、約170万人が住む場所を追われていることがわかった。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がガザの人道状況について情報を更新した。
UNRWAによれば、今月19日時点で、93万人の国内避難民がガザ全域の避難所にいる。避難所はすでに深刻な過密状態で、新たに到着した人々を受け入れる余地はないという。
これほど多くの人々が避難したことで、急性呼吸器疾患や下痢などの疾患が広がっており、症例はこの2週間で40%増加した。
国連児童基金(ユニセフ)は21日、ガザでは、大雨が降り、水や衛生設備へのアクセスが制限されているため、子どもたちの間で病気の集団発生の深刻な脅威が生じていると警告した。
UNRWAによれば、平均して、一つのシャワーを700人、一つのトイレを160人が共用している。2日ごとに120リットルの燃料がガザに入ることを認められているものの、重要な設備のための1日の必要量の半分にとどまるという。
UNRWAによれば、より多くの燃料がなければ、ガザ地区のラファに毎日入る支援物資を運ぶためのトラックの台数を減らさざるを得なくなるほか、ガザの大部分が汚水にまみれ、病気のリスクがさらに高まる可能性がある。