ガザへの燃料搬入、3分の1増加へ 検問所の増設で
(CNN) エジプト国家情報局(SIS)のラシュワン長官は13日、パレスチナ自治区ガザ地区に搬入される人道支援物資の保安検査を行う検問所がこのほど2カ所追加されたことで、ラファ検問所を通じた支援物資の搬入が加速していると明らかにした。燃料の搬入許容量はこれまでより約3分の1増えるという。
イスラエル当局は12日に、イスラエルとガザ地区の境界にある検問所2カ所で人道支援物資を運ぶトラックの保安検査を開始した。ただし、これらの検問所で検査を受けたトラックは、エジプトとガザの境界にあるラファ検問所を通ってガザ入りしなければならない。
ラシュワン氏は、今回検問所が2カ所追加されたことで、ガザに物資を搬入するトラックが1日あたり60〜80台増えると説明。また、ガザに搬入する燃料を1日あたり12万9000リットルから18万9000リットルに増やすことで合意したことも明らかにした。
ただ、この量は国際支援機関が必要だと訴えている量をはるかに下回っている。ガザでは仮設の避難所が過密状態にあり、また寒く雨がちな天候になってきていることから人道危機はさらに悪化している。
ラシュワン氏によると、ガザへの支援物資搬入が始まって以来、これまでに医療物資3866トン、食料2万2799トン、水1万3936トン、救急車48台、燃料2678トンが搬入された。