トンネルへの海水注入、人質はいないと聞いているが「確証はない」 バイデン氏
(CNN) 米国のバイデン大統領は12日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区にあるトンネルの一部に海水を試験的に注入し、イスラム組織ハマスが使用しているとされる広範なトンネル網の解体を進めているとの報道について質問を受けた。
バイデン氏はウクライナのゼレンスキー大統領との共同記者会見で、記者団に対し、海水が注入されているトンネルには現在人質は拘束されていないとの「主張」を聞いているとした上で、そのことを疑いの余地なく確認することはできていないと述べた。
バイデン氏は、どのトンネルにも人質はいないと断言されているものの、それが事実かどうかはわからないとし、「しかし、民間人の死はすべて絶対的な悲劇だということはわかっている」と語った。
CNNは12日、米国がイスラエルから、トンネル網の大規模な破壊能力をテストするため、「限定的に」一部のトンネルを水没させる「慎重なテスト」を始めたとの説明を受けたと報じていた。
バイデン氏は、イスラエルのネタニヤフ首相と「我々がここで何をしているのか忘れないよう」話し合いを持ったと述べ、ハマスが10月7日の攻撃で行った残虐行為の後であっても可能な限り民間人の命を守ることに集中するよう伝えたと明らかにした。