米特別検察官、ハンター・バイデン氏を起訴 連邦税法違反で
(CNN) バイデン米大統領の息子、ハンター・バイデン氏が税金を巡る司法省の長年の捜査に関連して起訴されたことが分かった。ワイス特別検察官がハンター氏を起訴するのは2度目。
罪状は税金の申告や納付を怠った罪など9件。CNNは新たな起訴について最初に報じた。
事件は7月に解決に近づいたが、司法取引は不成立に終わった。今回の税金事件は、下院共和党による弾劾(だんがい)調査の核心にあるハンター氏の海外ビジネス取引に起因している。
バイデン氏は今後、息子が刑事事件2件の実刑回避を求めて争う中で、二期目を目指す選挙戦や共和党による弾劾の試みへの対応を迫られることになる。
ハンター氏の弁護士から現時点でコメントは得られていない。CNNはホワイトハウスにコメントを求めている。
不成立となった司法取引を巡る法廷文書によると、ハンター氏は内国歳入庁(IRS)が定める連邦税の納付期限を繰り返し破り、最終的に政府に対し約200万ドルの負債を抱えた。2021年に友人からの借金で納税したという。
連邦検察は18年からハンター氏の財務を捜査している。今年8月には、トランプ氏が連邦検事に起用したワイス氏が特別検察官に任命された。
捜査は今年夏、ハンター氏が税金関係の2件の軽罪について有罪を認め、検察は実刑を求刑しない意向を示したことで、終結に向かうかに見えた。両者はハンター氏が法的な問題を起こさなければ銃関係の罪状を取り下げることでも合意した。
しかし、この司法取引はどちらも、連邦判事の精査や細部を巡る見解の相違で決裂。ワイス氏は9月、ハンター氏が違法薬物を使用していたとされる18年にデラウェア州の店で銃を購入した件に関連し、3件の罪状で起訴した。