再対決想定のCNN世論調査 ミシガン、ジョージア両州でトランプ氏が優勢
(CNN) 2024年大統領選で民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が再び対決する場合を想定した世論調査で、重要な激戦州となるミシガン州とジョージア州ではトランプ氏が優勢であることが分かった。両州共に、広範な層の回答者が現職大統領の仕事ぶりや政治的立場、明晰(めいせき)さに否定的な見解を抱いている。 CNNの委託を受けた調査会社SSRSの調べで明らかになった。
20年大統領選でバイデン氏が非常な僅差(きんさ)で勝利したジョージア州では、登録有権者のうち49%が両者の直接対決でトランプ氏を支持すると回答。バイデン氏支持の44%を上回った。
一方、より大きい差で前回バイデン氏が勝利したミシガン州では、トランプ氏支持50%に対し、バイデン氏支持は40%。10%はどちらも支持しないと答えた。
どちらの州でも、両者ともに支持しないとする回答者の割合は、少なくとも候補者同士の差と同等の水準を占めた。
全体的にバイデン氏の仕事ぶりを支持する回答者の割合はミシガン州で35%、ジョージア州で39%だった。どちらの州でも、同氏の政策が経済状況を悪化させたとする回答が過半数を占めた(ジョージア州で54%、ミシガン州で56%)。
イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争を巡っては、より進歩的で若い民主党支持者がバイデン氏に対し、停戦を呼び掛けるよう圧力をかけている。どちらの州でもおよそ10人中4人は、米国のイスラエル支援を適切な規模だと回答。約3分の1は支援が過剰、およそ4分の1は少なすぎると述べている。
両州の大半の有権者は81歳のバイデン氏について、政治的立場の点で自分たちが大統領に求める特質を備えていないと回答した(ミシガン州で57%、ジョージア州で56%)。また自分たちのような人々が抱える問題を理解できていないとする回答は、ミシガン州で60%、ジョージア州で56%だった。明晰さや体力が自分たちの求める水準にないとする回答は、ミシガン州で69%、ジョージア州で66%だった。
同様の基準で77歳のトランプ氏が自分たちの期待を下回ると答えた有権者は、どちらの州でもより少なかった。ただ気性の面で、自分たちの期待を満たしていないとする回答はミシガン州で57%、ジョージア州で58%。一方、バイデン氏について同様に回答した有権者は両州共に約50%だった。
ジョージア州での20年大統領選介入を巡るトランプ氏の起訴について、同州の有権者はおおむねこれを支持している(支持が52%、不支持が47%)。介入が立証された場合、トランプ氏は立候補を認められるべきではないと回答したのは全体の47%だった。また14%は、立証されれば同氏が大統領にふさわしいのかどうか疑念を抱くと答えた。ミシガン州でも、介入が立証された場合立候補を認められるべきではないとする回答が46%、少なくとも大統領職に就く妥当性に疑念を抱くだろうとする回答が14%を占めた。
調査は共にオンラインと電話で実施した。ミシガン州では11月29日から12月6日まで、無作為に選んだ登録有権者1197人を対象とした。ジョージア州では11月30日から12月7日まで、無作為に選んだ登録有権者1068人を対象とした。