イスラエル軍が医療スタッフ70人以上を連行 ガザ北部の病院
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区からの情報によると、同地区北部のカマル・アドワン病院で12日、医療スタッフ数十人がイスラエル軍に拘束された。
同病院の小児科を率いる医師がCNNに語った。病院長も連れ去られ、居場所が分からなくなっているという。
イスラム組織ハマスが運営するガザ保健省も、病院長が拘束されたと発表した。
同医師がCNNとの電話インタビューで語ったところによると、病院周辺は12日、爆撃が激化して非常に危険な状況だった。そこへイスラエル軍が到着し、16~65歳の男性は全員外に出て検査を受けるよう命じた。
さらに70人以上の医療スタッフを拘束し、連れ去った。
同医師を含む6人の医師は、集中治療室の患者と未熟児の診療を続けるために残留を認められた。建物の一画に集まり、すべてのドアと窓を閉めたうえで距離を置くよう指示された。
水道も電気も止まり、懐中電灯で患者の経過を診ているという。
病院に避難した女性や子ども、高齢者も院内に残っている。
イスラエル軍はカマル・アドワン病院での拘束に関する質問に、同病院があるベイトラヒアなどガザ北部でハマス拠点への攻撃を続けていると回答。非戦闘員の被害を抑えるよう注意していると述べた。