カナダ、ガザ停戦を支持 米と決別
(CNN) カナダは12日、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間の人道的な停戦を求める国連総会の決議案に賛成すると明らかにした。
カナダのトルドー首相は、オーストラリアとニュージーランドの首脳との共同声明で、各首脳が、戦闘休止の再開と「持続的な停戦に向けた緊急の国際的な取り組みを支援」することを望んでいると述べた。
カナダはこれまで人道的な戦闘休止を支持してきたものの、明確に停戦を求めたことはなかった。
トルドー氏は今回の声明について、「包括的」と呼び、イスラエルのネタニヤフ首相と、人道的な停戦を求める国際社会の呼び掛けに参加するカナダの立場について話をしたと述べた。
カナダのジョリー外相は記者団に対し、カナダはハマスによる恐ろしい残虐行為を非難し続けるとした上で、方針を変更した理由を強調した。
ジョリー氏は「最初から、イスラエルには自衛権があり、イスラエルがどのように自衛するのかが重要だと述べてきた。目の前で繰り広げられていることは、暴力の連鎖を強めるだけであり、ハマスの永続的な敗北にはつながらないことを認識する必要がある」と述べた。
国連総会は12日、ガザでの即時の人道的停戦を求める決議案の投票を行い、賛成多数で採択した。153カ国が決議案に賛成したほか、反対は10カ国、棄権は23カ国だった。