ハマスとイスラム聖戦、エジプトの停戦案を拒否か

（ＣＮＮ） イスラエルと戦闘を続けている、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスと武装組織イスラム聖戦が、エジプトが提案したガザでの停戦案を拒否したことがわかった。ロイター通信が２５日、エジプトの情報筋の話として伝えた。

ロイター通信によれば、ハマスとイスラム聖戦の当局者がエジプトの情報源が提供した情報を否定した。

ＣＮＮの先の報道によれば、エジプトが提案した停戦案には、全てのイスラエル人の人質の解放やパレスチナ人の囚人の解放のほか、最終的にはハマスの支配権を破棄してガザに実務者を中心とした政権を樹立することなどが含まれる。

ＣＮＮはエジプトの停戦案について独自に入手できていない。

ロイター通信はエジプトの情報筋の話として、ハマスとイスラム聖戦が、１０月７日に拘束された人質のさらなる解放の可能性を超えたあらゆる譲歩を拒否したと伝えた。

ハマス政治局のイザット・リシュク氏は声明で、ハマスはロイター通信の報道について情報を持ち合わせていないと述べた。リシュク氏は「我々は、包括的な侵略の停止がなければ、交渉はあり得ないということを改めて伝える」と述べた。

リシュク氏は、ハマスの指導層が人々に対する侵略と虐殺の恒久的な停止を求めていると指摘。人々は侵攻の完全な停止を望んでおり、一時的、あるいは短期間の部分的な停戦は望んでいないなどと述べた。