ガザで人質の娘と「最期にひと目でも」 末期がんの母がバイデン氏に書簡
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスの人質になっているイスラエル人女性の母親から、バイデン米大統領に書簡が届いた。母親は末期の脳腫瘍(しゅよう)で、最期にひと目だけでも娘に会いたいと、バイデン氏に助けを求めている。
書簡は闘病中の母親、リオラ・アルガマニさんが24日、バイデン氏に送った。一人娘のノアさんは、10月7日にイスラエル南部で開かれていた野外音楽祭の会場でハマスに連れ去られ、今も拘束されている。
リオラさんは脳腫瘍が最も進行した「ステージ4」で回復の見込みがないことを明かし、「家族との永遠の別れを前にして思うのは、たった一人のわが子を最後にもう一度抱き締める瞬間のことばかり」と訴えた。
ハマスがこれまでに応じた人質の解放にバイデン氏が貢献してきたことを指摘し、同氏自身が家族を大事にしていること、子どもたちと強い絆で結ばれていることも承知していると述べた。
リオラさんは「クリスマスの贈り物として、この世を去るまでにもう一度、娘に会わせてください」と書いている。
さらに、ノアさんは故郷で愛と思いやりに囲まれ、夢を追いかける人生にふさわしい女性だと強調し、母親の死に目に会わせてやるべきだと主張した。