国連安保理、ガザの戦闘停止求める決議案採決を再び延期 米が対応検討
ワシントン(CNN) 国連安全保障理事会は20日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘の一時停止と人道支援強化を求める決議案の採決を再び延期した。延期は今週に入って3度目。米国のバイデン大統領は、米国が同決議案を支持するかどうかについてはまだ決着していないと述べた。
再度の採決延期は、イスラエルの軍事作戦継続に対する非難と解釈できる決議案に賛成することを米国が躊躇(ちゅうちょ)している表れだった。当初週明けに予定されていた採決は、21日に延期になった。
外交関係者がCNNに語ったところによると、決議案をめぐり交渉の焦点となっているのは、「敵対行為の停止」という文言と、「国連事務総長の権限の下、ガザ地区で必要な人員と設備を備えた監視機構の確立」を求める内容。
バイデン大統領は20日、訪問先のウィスコンシン州ミルウォーキーで「我々は今現在、国連で決議案の輪郭について協議している。我々が合意できるかもしれない決議案だ」と記者団に語った。
停戦を求める決議案をめぐって米国はこれまで国連安保理で拒否権を発動し、国連総会では反対票を投じていた。