ガザの窮状、5世帯のうち4世帯に清潔な水届かず 国連
(CNN) 国連は9日、人道危機が続くパレスチナ自治区ガザ地区の給水状況に触れ、5世帯のうちの4世帯が清潔な水を確保できないでいると報告した。
戦闘の継続で居場所を失った住民が1日あたり入手できる水は2リットル程度と指摘。必要な最低限の量とされる15リットルをはるかに下回っていると警告した。
配水や公衆衛生、下水処理など公共サービスの提供は過度の制限を受け続けていると説明。域内で居住先を離れて逃れてきた家族は不衛生で混雑した環境にある避難施設に身を寄せているとした。
清潔な水を手にし得る手段は人権問題でもあるとも強調した。
CNNは以前、ガザの住民は汚染された水を飲む苦境に追い込まれているとも報道。飢餓や脱水症状に襲われる危機は切迫さを一段と増しており、生き延びるために野草を口にする住民もいるとの指摘もあった。
ガザの保健省は8日、脱水症状や栄養失調を訴えて命を落とした住民は少なくとも23人に達したと発表していた。