ガザで「赤ちゃん数千人」が飢え死にの恐れ、医療従事者が警告

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(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の医療当事者は9日までに、食料支援などに対するイスラエル側の厳しい締め付けが今後も続いた場合、今後1~2週間内に「数千人規模の赤ちゃん」が飢え死にする恐れがあると警告した。

居場所を失いガザ最南部のラファ市に逃れたムハンマド・ハムーダさんが音声メッセージで訴えた。ラファでは生き延びるのに必要な栄養物資が、確保は難しいながらも、高価格で入手できると指摘。

その上で「ラファで子どもたちはガザ北部の我々の友人や親族のように飢えてはいない」とし、北部の状況は極めて悲惨と主張。「栄養物資、清潔な水や電力もない」と強調した。

「多くの赤ちゃんが飢えており、多くが命を落としつつある。食料もミルクもないのだ」と説明。「自らが食料を確保していない母親は母乳を与えることもできない」と続けた。

ハムーダさんはCNNの取材に、ガザ北部にあるアルアウダ病院の医師である友人が強い空腹感に襲われて困憊(こんぱい)し、けが人の手当てができなかった事例も明かした。

この窮状が今後も続くとしたら何千人もの赤ちゃんや高齢者、妊婦が息絶えるだろとも結んだ。

一方、ガザの保健省は昨年10月7日の戦闘勃発後、殺害された医療関連従事者はこれまで364人に達したと報告した。逮捕された医療スタッフは269人とした。

155カ所の医療施設が破壊され、攻撃の標的となった救急車は155台とした。

CNNはこれらデータの真偽を独自に検証できていない。国際メディアによるガザでの現場取材はほとんどできない状態となっている。

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