サメに食いちぎられた脚が海岸に漂着、サーファー重傷 オーストラリア
(CNN) オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州で23日、サーファーの男性がサメに襲われて足を切断する重傷を負った。脚はその日のうちに海岸に漂着。警察が回収して氷に入れ、病院に運んだ。
CNN提携局7ニュースによると、サメに襲われたのはシドニー北部のポートマッコーリーでサーフィンをしていたカイ・マッケンジーさん(23)。サメに右脚を食いちぎられながらも自力で波に乗って海岸にたどり着き、犬の散歩をしていた元警官のとっさの判断で命を救われた。
元警官は、大量出血していたマッケンジーさんの脚に犬のリードを巻き付けて、救急隊が到着する前に止血措置をほどこした。救急隊は、この手当てがマッコーリーさんの命を救ったと話している。
マッケンジーさんは近郊のニューキャッスルの病院で手術を受け、家族の関係者によると容体は安定しているという。
マッケンジーさんはサメに襲われた後、病院に緊急搬送された/NSW Police
切断された脚も、医師の判断で再接着手術ができるよう、病院に運ばれた。
マッケンジーさんのスポンサーになっているサーフウェアブランドのレイジによると、マッケンジーさんは昨年背骨を骨折して、復帰したばかりだった。
ポートマッコーリーの海岸は一時的に閉鎖され、24日午後には再開された。
ニューサウスウェールズ警察は、ドローン(無人機)やサメを殺すことなく移動させられる装置を使って、マッケンジーさんを襲ったサメを捜索している。
ポートマッコーリーの海岸にはサメ監視装置が設置されており、マッケンジーさんが襲われる前に2匹のホホジロザメが観測されていた。