米ロックバンド、暗殺未遂めぐる「ジョーク」に非難集中 ツアーが中止に

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テネイシャスDのカイル・ガス氏(左)とジャック・ブラック氏が2023年9月/Jeff Hahne/Getty Images

テネイシャスDのカイル・ガス氏(左)とジャック・ブラック氏が2023年9月/Jeff Hahne/Getty Images

(CNN) オーストラリア公演中の米ロックバンド「テネイシャスD」がトランプ前米大統領の暗殺未遂事件をジョークにしたとみられる発言で非難を浴び、予定していた残りの公演は中止になった。

問題視されているのは、14日に開催されたシドニー公演での一場面。SNSに投稿された動画には、俳優でもあるメンバー2人のうち、ジャック・ブラック氏がもう1人のカイル・ガス氏にステージ上でバースデーケーキを贈る様子が映っている。

ブラック氏に「願い事を」と促され、ガス氏が「次回はトランプ氏を外しませんように」と応じた。

動画が出回ったことを受けて、豪上院のバベット議員はX(旧ツイッター)を通し、「大統領の暗殺を呼び掛けたり願ったりするのは言語道断でおぞましく、下品で凶悪な行為。いかなる形でも容認できない」「あれはジョークではない。かれは本気で死を願っていた」と非難。アルバニージー首相に非難への賛同を求め、ジャイルズ移民相が両氏のビザを取り消して国外へ追放するべきだと呼び掛けた。追放しない限り、トランプ氏への銃撃と暗殺未遂を支持することになってしまうとも主張した。

豪ラジオ司会者、カイル・サンディランズ氏も「今後、テネイシャスDにはインタビューしない」と表明した。

テネイシャスDは16日、シドニーと同じニューサウスウェールズ州の都市ニューカッスルで公演を予定していたが、制作会社がインスタグラム上で「延期」を発表した。

バンドの公式サイトによると、オーストラリアでは18日にブリスベン、さらにメルボルンとアデレードでも公演し、その後ニュージーランドを回って帰米することになっていた。

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