FBI、トランプ氏銃撃犯の電話解析も手掛かり乏しく 依然動機不明
(CNN) トランプ前米大統領の暗殺未遂事件から約48時間が経過した。捜査員はトーマス・マシュー・クルックス容疑者の思考や動機に関する手掛かりの乏しさに驚いている。
法執行当局者によると、捜査員はクルックス容疑者の電話の解析に成功し、コンピューターや検索履歴、寝室を調べ、家族や友人の話も聴いたものの、政治的な動機や思想的な動機を示唆する証拠は見つかっていないという。
連邦捜査局(FBI)は15日の声明で、クルックス容疑者の電話にアクセスしたこと、捜査員が「法執行当局者や集会参加者、他の証人を対象に100回近い聞き取り捜査」を実施したことを明らかにした。
ただ、クルックス容疑者の電話などから何が見つかったかは公表しなかった。
FBIはトランプ氏の集会で13日に発生した銃撃事件を巡る初期捜査を進めており、今回の捜査はその一環。当局は先に、クルックス容疑者について単独犯との見方を示し、現時点では銃撃の動機を特定できていないと述べていた。
前出の当局者によると、銃撃犯の両親は事件後、法執行当局に協力している。クルックス容疑者は友人が少ない様子で、政治的な傾向はまったく無かったとみられると証言しているという。