トランプ氏が集会で撃たれ負傷、警護隊は「無事」と発表
(CNN) 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日、トランプ前大統領の演説中に銃撃が起き、同氏が耳と顔面から血を流しながら救出された。
トランプ氏は最初の衝撃音の後、地面に倒れた。周囲から叫び声が上がり、護衛チームが取り囲んで演台から避難させた。
同氏は群衆に向かって何か叫び、救出されながらこぶしを突き上げるジェスチャーを見せた。
シークレットサービス(大統領警護隊)の報道官は、トランプ氏の集会で異変が起きて防護措置を取ったが、本人は無事だと発表。詳しい調べを進めていると述べた。
複数の捜査当局者によると、銃撃犯は制圧された。会場に隣接する建物の屋上にいたとの情報もある。警護隊の情報筋は、隊員が銃撃犯を殺害したと述べた。
バトラー郡の地区検事によると、さらに観衆の1人が死亡、もう1人が重傷を負った。
ホワイトハウスによると、バイデン大統領はこの銃撃について、大統領警護隊のチートル長官、マヨルカス国土安全保障長官、シャーウッドランドール大統領補佐官(国家安全保障担当)らのチームから説明を受けた。
バイデン氏は「トランプ氏が無事だと聞き、感謝している」「米国でこのような暴力が起きることは許されない。国民が一丸となって非難しなければ」と語った。
トランプ氏の報道担当者も声明で、本人は無事だと報告し、「トランプ氏はこの凶行に対する捜査当局と緊急対応要員の迅速な行動に感謝している」「現地の医療機関で検査を受けている。詳細は追って発表する」と述べた。
中西部ウィスコンシン州に滞在しているトランプ氏の顧問はCNNに、同氏の容体についてはチームが情報を集めているところだと説明し、「無事を祈っている」と話した。