バイデン氏「私は出馬する」、熱気あふれる聴衆の前で演説 米デトロイト
(CNN) バイデン米大統領は12日、ミシガン州デトロイトの熱気あふれる聴衆の前で演説を行い、「私は出馬する」と言明した。
バイデン氏は新たな形でトランプ前大統領を「口撃」し、トランプ氏による性的暴行についてはっきり言及する場面もあった。
バイデン氏は「予備選ではあなた方のような民主党員1400万人が私に投票してくれた」と発言。「私を指名候補にしたのは他でもない皆さんだ。メディアでも識者でも、インサイダーでも献金者でもない、皆さん有権者だ。判断を下したのは皆さんであり、私はどこにも行かない」と訴えた。
さらに「私は出馬する。そして我々は勝利する」と表明し、喝采を受けた。
演説はデトロイトの高校で行われた。民主党議員や献金者から選挙戦撤退を求める声が強まる中での演説だったが、バイデン氏は強気の姿勢を崩さなかった。聴衆はバイデン氏に選挙戦継続を促し、「やめないで」と連呼する声が湧き上がった。
バイデン氏はまた、2期目の最初の100日間の優先事項を初めて公表。その中には人工妊娠中絶の権利を認めた「ロー対ウェード判決」の成文化や、子ども税額控除の恒久化、メディケア(高齢者向けの公的医療制度)やメディケイド(低所得者向けの公的医療制度)の拡大、最低賃金の引き上げ、アサルトウェポン(突撃銃)の禁止などが含まれる。
36分間に及んだ長い演説の間、バイデン氏は明らかに聴衆と一つになっていた。