ベネズエラ野党指導者、身の危険感じ潜伏 大統領の敗北「証明できる」 米紙寄稿
(CNN) ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が1日、米紙ウォールストリート・ジャーナルに寄せた寄稿で、命の危険を感じて身を隠していることを明らかにした。7月28日の大統領選挙でニコラス・マドゥロ大統領が勝利しなかったことを証明できると主張している。
「私は潜伏先から執筆している。自分の命、自分の自由を恐れながら」「これを書いている間にも捕らえられるかもしれない」。マチャド氏は寄稿の中でそう述べている。
陣営の関係者は1日、CNNの取材に対し、マチャド氏が「避難」していることを確認した。
マドゥロ大統領への抗議を行うデモ参加者と機動隊=7月29日、ベネズエラ北東部アンソアテギ州/Carlos Landaeta/AFP/Getty Images
マドゥロ大統領側近のベネズエラ国民議会議長は7月30日にマチャド氏と大統領候補のエドムンド・ゴンザレス氏の逮捕を要求。しかし公務省はその後、2人とも逮捕状は出されていないと説明した。
ベネズエラでは、マドゥロ大統領が得票率51%で大統領選に勝利したとする選管当局の発表を受け、全土で抗議デモが巻き起こっている。
記者会見で発言するベネズエラのマドゥロ大統領=7月31日、カラカスの大統領官邸/Federico Parra/AFP/Getty Images
マチャド氏はマドゥロ大統領について「ゴンザレス氏に対して67%対30%で敗北した」と言明し、マドゥロ政権が不正をはたらこうとしていたことは知っていたと主張した。
マチャド氏は28日の大統領選の結果とされる情報へのリンクを、30日にX(旧ツイッター)に投稿していた。CNNはこれについて独立した立場からの検証はできていない。
マチャド氏は「明らかに非合法な政府を容認するかどうかは、今は国際社会にかかっている」と訴えて寄稿を締めくくった。