ネパールで洪水や土砂崩れ、192人死亡 ジップラインで救助も
警察によれば、3700人あまりが救出された。当局によれば、救助隊が遠隔地や孤立した地域に到着すれば、死者の数はさらに増える可能性がある。
ネパールの中部と東部の多くに洪水や土砂崩れの影響が出ている。
ロイター通信によれば、29日にカトマンズ郊外の幹線道路を走行していたバス2台が大規模な土砂崩れに襲われ、車内から16人の遺体が収容された。
警察が投稿した動画によれば、2歳の男の子が倒壊した家屋から救出された。警察によれば、男の子の両親と兄弟は死亡したという。
ネパールが雨期に大雨に見舞われるのは珍しくないが、専門家からは、今年は特に被害が大きいとの声が出ている。
専門家は、今回の大雨の影響について、氾濫原での計画外の建設や貧弱な排水路といった横行する開発と都市化によって悪化したと指摘。政府や都市計画の立案者に対して、町がより多くの水を吸収できるよう、地下の雨水・下水システムや、湿地の回復に対する資金を増やすよう求めている。