「ヒズボラから飛翔体320発」 ユダヤ教の祭日に

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(CNN) イスラエル軍によると、ユダヤ教の祭日「ヨム・キプール(贖罪<しょくざい>の日)」が11日午後6時から始まるなか、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル側に320発の飛翔(ひしょう)体を撃ち込んだ。

ヒズボラは12日、イスラエルへのロケット弾攻撃を続けていると発表。国境沿いの複数の村で「敵軍部隊の集まり」を狙ったと述べた。

イスラエル当局によると、レバノンから発射されたロケット弾の破片で3人が軽傷を負った。

一方レバノンの保健省によると、同国で新たに二つの町がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも9人が死亡した。このうち一つは、イスラム教スンニ派の住民が多数を占める町だった。イスラエル軍はこれまで、ヒズボラへの支持が強いシーア派地域を主な標的としていた。

国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)は12日、レバノン南部で11日夜にUNIFILの治安維持要員1人が負傷したと発表した。レバノン南部で直近2日間に負傷したUNIFILの隊員は5人目。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、レバノンの紛争地帯で初期診療機関の半数が閉鎖されていると指摘した。

イスラエル軍がレバノンと並行して攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザ地区の状況については、世界食糧計画(WFP)が11日、ガザ北部への食料が今月初め以降、一切搬入されていないと指摘。100万人の住民が飢餓の危険にさらされていると主張した。

パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、ガザではこの1年間に子どもたちの9割が「食糧貧困」に陥った。

ガザ北部のカマルアドワン病院では、燃料が底を突き救命装置が停止する事態も懸念されていたが、12日にようやく燃料が搬入された。

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