収納付き跳ね上げベッドの上部が落下、首をはさみ女性死亡 英国
ロンドン(CNN) 英国人女性が故障した収納付きベッドに首をはさみ、窒息で死亡したことが分かった。
検視官が先週公表した報告書によると、ヘレン・デイビーさん(39)は6月、収納付きガス圧式跳ね上げベッドの収納部分に身を乗り出していたときに死亡した。
収納付きベッドは通常、ガス圧を使用してベッドの土台を持ち上げ、下の収納スペースを利用できるようになっている。寝具や季節外れの衣類を見えないようにしておきたい人々に人気がある。
ベッドのマットレス台が突然倒れ、デイビーさんは「ベッドの土台のサイドパネル上面に首を挟んだ」。身動きが取れず、窒息により死亡したという。二つのガス圧ピストンのうち一つに欠陥があった。
地元紙が報じた声明によると、デイビーさんは娘のエリザベスさんに発見された。エリザベスさんはデイビーさんがベッドの下に頭が挟まれ、仰向けに横たわっているのを発見したという。
発見時、デイビーさんの顔は青ざめ、首にベッドフレームの跡がはっきりと残っていた。エリザベスさんはなんとかベッドの上部を持ち上げ、デイビーさんを引っ張り出し、心肺蘇生措置を始めたものの呼吸をしていないことに気付いたという。
検視官は、レイノルズ・ビジネス・貿易相に宛てた書簡で、「対策を講じない限り」今後も死亡事故が発生する恐れがあると警告し、「故障すると生命に危険を及ぼすガスピストンベッド機構の存在と使用」を「懸念事項」として強調した。
王立災害防止協会(RoSPA)によると、英国では2022年に147人がベッドから転落して死亡し、さらに18人がベッドでの偶発的な窒息で死亡した。