英キャサリン妃、ウィリアム皇太子と共に公の場へ がんの治療後初
(CNN) 英国のウィリアム皇太子と妻のキャサリン妃は10日、イングランド北西部サウスポートを事前の予告なく訪問した。現地では、今年7月に発生した刃物による襲撃事件で子どもを失った家族と面会した。
キャサリン妃が公の場に姿を見せるのは、がんの化学療法を終えてから初めてとなる。
サウスポートでは7月29日に刃物による襲撃事件が起き、ダンス教室に通う6歳から9歳までの少女3人が犠牲になった。
ウィリアム皇太子とキャサリン妃は少女らの家族並びにダンス教室の教師と内々に面会した。教師は襲撃の現場に居合わせていた。
この他、当時現場対応に当たった緊急要員や事件後の数カ月間地域の支援に携わったメンタルヘルスの医師らとも面会した。
英PAメディアによると、感情のこもった面会の間、キャサリン妃は遺族らに代わって緊急要員らに感謝の言葉を述べた。
一方、ウィリアム皇太子は要員らを「ヒーロー」と称賛しつつ、自らの心身にも気遣いを忘れないよう呼び掛けた。
この後、皇太子夫妻はソーシャルメディアのX(旧ツイッター)で今回の訪問について投稿。引き続きサウスポートの人々に寄り添う意向を示した。また想像を絶する悲劇が起きた後でお互いを支え合うことの大切さを、今回の訪問で強く思い起こしたと語った。
襲撃が起きた当時も、皇太子夫妻は子どもを持つ親の観点からソーシャルメディアに声明を投稿していた。さらに王室の基金を通じ、関連する募金活動への寄付も行った。当該の募金は、襲撃とその後の暴動に対処した警官、救急要員に心身のリハビリを提供するため設置された。