ロシア、北米行き航空機に発火装置の企てか 米紙報道

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物流大手DHLの航空機/Heiko Rebsch/dpa/picture alliance/Getty Images

物流大手DHLの航空機/Heiko Rebsch/dpa/picture alliance/Getty Images

(CNN) ドイツと英国で7月に発火装置が発火した問題で、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は4日、複数の西側治安当局者の話として、米国やカナダに向かう貨物機や旅客機の機内で発火させることを狙ったロシアの秘密作戦の一環だったと報じた。

WSJの報道によると、装置の爆発は7月、ドイツのライプチヒと英国のバーミンガムにある国際物流大手DHLの拠点で発生。これを受け、当局が急きょ容疑者の捜索を開始した。

一連の事案について聞かれたDHLエクスプレスの広報担当者はCNNに対し、「当社の物流網での配送に絡む二つの最近の事案」について認識していると説明した。

発火した装置を巡っては、マグネシウムをベースにした可燃物質が仕込まれたマッサージ機だったとの情報がある。リトアニアから英国に送られたが、「北米行きの航空機にこうした発火装置を仕掛ける方法を探るテストだったとみられる」(WSJ)という。

WSJがロシアにコメントを求めたのに対し、ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は疑惑を否定。ロシアの関与を指摘した「正式な告発があったとは聞いてない」と述べ、「メディアによる昔ながらの裏付けのない中傷だ」と付け加えた。

CNNはクレムリンにコメント求めている。

米政府の当局者はロシア関与の疑惑について聞かれ、「現時点では、米国行きの便を狙った進行中の脅威は存在しない」と説明した。

ポーランド検察の声明によると、ポーランド当局は10月、国際的な破壊工作に関与した疑いで4人を逮捕したと発表していた。他の容疑者2人の行方を追う国際的な捜索も始まっている。

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