ロシア、グーグルにゼロ36桁の巨額罰金 自国動画の停止受け

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グーグル本社=8月13日、米カリフォルニア州マウンテンビュー/Justin Sullivan/Getty Images

グーグル本社=8月13日、米カリフォルニア州マウンテンビュー/Justin Sullivan/Getty Images

ロンドン(CNN) ロシアが米グーグルに対し、途方もない金額の罰金を科そうとしている。報道によればその額は2アンデシリオンルーブル(約3澗<かん>円)。2の次に0が36個並ぶほどの大きな数字だ。

グーグルは動画投稿サイト「ユーチューブ」でロシア寄りのチャンネルをブロック。それに伴う罰金がこの金額まで積み上がったとされる。

2アンデシリオンルーブルは世界全体の経済規模をも大きく上回る。国際通貨基金(IMF)のデータによれば、世界の国内総生産(GDP)は110兆ドル(約1京6700兆円)。グーグルの親会社アルファベットの時価総額は2兆ドル前後だ。

ロシア国営タス通信が今週報じたところによれば、同国の裁判所はグーグルに対し、当該のユーチューブチャンネルを復元するよう命令。復元が履行されなければ罰金が累積すると通告していた。複数のチャンネルは2022年からブロックされており、罰金は毎週倍増している。

当該の訴訟について10月31日の記者会見で問われたロシア政府のペスコフ報道官は、上記の金額を「まともに発音することさえ出来ない」と認めつつ、金額には象徴的な意味合いが多分に込められていると示唆した。その上で、グーグルは「自社のプラットフォームにおいて我が国の放送活動を制限するべきではない」と付け加えた。

CNNはグーグルにコメントを求めている。今週公表された四半期収益で、同社は「継続中の法的問題」に言及。ロシアでの事業に関する事柄だとし、この問題が収益に対して実質的な悪影響を及ぼすとは考えていないことを明らかにしていた。

ロシアによるウクライナへの全面侵攻以降、グーグルはロシアでの事業を削減しているが、同国から完全に撤退するには至っていない。検索サービスやユーチューブは引き続きロシア国内で利用可能となっている。

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