ICC主任検察官、ミャンマー国軍トップの逮捕状請求

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ミンアウンフライン最高司令官=2023年3月27日、ミャンマー首都ネピドー/Aung Shine Oo/AP/File

ミンアウンフライン最高司令官=2023年3月27日、ミャンマー首都ネピドー/Aung Shine Oo/AP/File

(CNN) 国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官は、ミャンマーの少数民族ロヒンギャに対する迫害の容疑で国軍トップのミンアウンフライン最高司令官の逮捕状を請求した。

主任検察官は、2017年8月25日から12月31日にかけてミャンマーとバングラデシュで起きたロヒンギャの国外追放や迫害をめぐり、ミンアウンフライン最高司令官には人道に対する罪の刑事責任があると判断した。

ICCの推定によると、この暴力のために100万人以上のロヒンギャがミャンマーからの避難を余儀なくされ、多くが隣国バングラデシュに逃れた。

ミャンマー軍は2021年に実権を掌握し、ミンアウンフライン最高司令官が軍事政権トップの座に就いた。

ロヒンギャ迫害がジェノサイドとして批判されたことについてミャンマー側は、攻撃を繰り返したロヒンギャの反政府勢力に対する摘発だったと主張している。

カーン主任検察官はバングラデシュのコックスバザールを何度も訪問してロヒンギャ難民から話を聞いていた。

今後、逮捕状の請求が認められるためには、ICCの裁判官が承認する必要がある。

ただ、たとえ請求が認められたとしても、ミャンマーはICCに加盟していないことから司法権は及ばない。それでも逮捕状の発行後にミンアウンフライン最高司令官が加盟国に入国した場合、その国には最高司令官の身柄をICCに引き渡す義務がある。

カーン主任検察官は「ロヒンギャは忘れられていない。世界中の全ての人と同様に、彼らも法の下で保護される権利がある」と強調した。

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