韓国大統領、弾劾審判の初弁論に出廷せず

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韓国の尹錫悦大統領は、自身の弾劾審判の初弁論に出廷しなかった/Kim Hong-Ji/Getty Images

韓国の尹錫悦大統領は、自身の弾劾審判の初弁論に出廷しなかった/Kim Hong-Ji/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国の憲法裁判所で14日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を罷免(ひめん)するかどうかを判断する弾劾(だんがい)審判の初弁論が行われたが、尹氏は出廷しなかった。

韓国の聯合ニュースによると、尹氏は事前に弁護士を通し、捜査当局による拘束の動きに関連して身の安全が懸念されるため、初弁論には出席しないとの意向を示していた。

この日の弁論はわずか4分間で終了した。16日に予定される次回の審理は、尹氏の出欠席にかかわらず行われる。

憲法裁判所は180日以内に罷免の可否を判断することになっている。判事9人のうち3人が欠員だったが、最近2人が補充された。韓国の憲法は、罷免には判事6人の賛成が必要と定めている。

国会の訴追団は「民主主義と憲法秩序を回復させ、経済不安を素早く解消するために、大統領罷免の迅速な判断を求める」と述べた。

尹氏は昨年12月に出した「非常戒厳」で反発を招き、国会で弾劾訴追されて権限が停止された。国内が過去数十年で最大の政治的危機に陥るなか、本人は警護チームに囲まれて首都ソウル市内の公邸に立てこもっている。

捜査当局は今月初めに同氏の拘束を試みたが、軍兵士や警護チームに阻止されて断念。拘束令状は延長された。当局は令状の再執行に向けて動いているとみられる。

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