南米チリで大規模停電、交通機関やインターネットにも影響
(CNN) 南米チリで25日、大規模な停電が発生し、国内16州のうち14州で影響がでている。チリ国家防災対策庁(SENAPRED)が明らかにした。首都サンティアゴや周辺にも影響が及んでいる。
大規模停電によって、国内の一部では交通網が一時停止したほか、サッカーの試合が延期された。インターネットも国内の大部分で利用できなくなっている。
ボリッチ大統領は、犯罪行為を抑止するため、影響が出た州に対して非常事態を宣言した。現地時間の25日午後10時から26日午前6時まで外出禁止令も出される。
SENAPREDによれば、今回の大規模停電による緊急事態の報告は出ていない。
内相は記者会見で、今回の大規模停電は、電力システムの送電線の一つが切断されたことが原因だと述べた。
電力システムの監督機関は、可能な限り早期に電力を復旧させるための復旧計画を発動したと明らかにした。
運輸相によれば、サンティアゴでは地下鉄の運行が停止し、乗客が避難した。サンティアゴの国際空港はSNSへの投稿で、バックアップシステムのおかげで通常通りの運営を行っていると明らかにした。ただ、ラタム航空では一部の便に影響が及ぶ可能性がある。
インターネット監視団体ネットブロックスによれば、チリ全土で停電の影響が出ており、全国の接続状況は通常の25%の水準となっている。